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2007年 05月 22日
先日、長男の学校公開授業を見てきました。
長男の学校は、公立の中高一貫で まだ昨年から中学生を入れたばかりの いわば、実験校のようなところです。 普段着で自由な雰囲気の高校生と 慣れない制服を着た初々しい中学生が 同じ校内に混在している様子は なんだか不思議な違和感がありました。 中一の長男の教室では国語系の授業をやっていました。 自分が読んで面白かった本を クラスのみんなに紹介するという趣向で ひとりずつ壇上で発表するというものです。 長男までは順番が回りませんでしたが 他の生徒の発表を聞いていると 読んでいる本や話し方から 何となくその子のことがわかるようで けっこう面白いものでした。 (先生の進行はイマイチだったのですが) みんなに比較的人気があった本は 「一瞬の風になれ」(佐藤多佳子著)で いま、本屋大賞とかでベストセラーになっている本です。 私がそれを以前、本屋で見たときは 少年文学というか青春マンガ小説というか 主人公の中学生の語りで書かれているせいで おじさんには読みづらそうに感じたので 手を出さなかったのですが まあ、それほど人気があるなら読んでみようかと。 (中学生の授業にのせられてどうする!) これがけっこう、面白いのです。 髪の毛を黄色に染めているくせ、妙に純な主人公が 天才サッカー少年の兄や、天才スプリンターの友人に囲まれ 憧れ、屈折、希望と目まぐるしく心を変化させながら 成長していくもので 特に、短距離走の描写がすばらしい。 作者の年齢が私と近いので 私たちの世代が、こういう熱血ものを好むのはわかるけれど 今どきの中学生も熱中してくれるなら 世の中、捨てたものではないかも。 長男も陸上、やらんかな。 ちなみに公開授業は そのあと高校生の世界史を覗いたら 映画「スパルタカス」(カーク・ダグラスの出ている古いやつ)を 観ながら、当時の奴隷制度について考えるというのをやっていて そこから動けなくなってしまいました。
by noririn_papa
| 2007-05-22 08:55
| 家族の話
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