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2006年 08月 11日
もう数週間でバルセロナに出張に行く日が来るのですが
仕事がらみのせいか なかなか未知の街、初めての国に行く期待と興奮が わき起こってきませんでした。 そこで少しバルセロナについて調べようと 書店に行ったのです。 何も知らないのですから 最初は「地球の歩き方」くらいから入ればよいものを 根っからのへそ曲がり。 いきなり変化球から入りたくなるのが悪い癖。 で、見つけた本が 外尾悦郎著「ガウディの伝言」(光文社新書) 著者は25歳のときバルセロナに渡り それ以来サグラダ・ファミリアで石を彫り続けている人です。 サグラダ・ファミリア(聖家族教会)は 今年で建設開始以来124年経ちますが、いまだ未完の それでも見る人を圧倒するガウディの代表建築物です。 この本を読むと、一見奇抜に見える芸術的な建物が 深い宗教観と合理的な構図、科学的アイディアに満ちた 設計であることがわかります。 圧巻は、ガウディが最初に残しながら スペイン内乱で破壊されてしまった「ロザリオの間」の 修復を依頼された著者の思い。 聖書にはない、爆弾を持った貧しい青年の像や 悪魔のささやく横で祈る少女の像。 これらの像は破壊されて首がなく、表情がわかりません。 ガウディはなぜ彼らをここに創ったのか。 著者はガウディの意思と宗教観に思いを巡らし 悪と善の間で葛藤する人間の表情を彫り上げていきます。 ようやくバルセロナへの思いが高まってきました。 やっぱり仕事より芸術です!!
by noririn_papa
| 2006-08-11 12:05
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