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2018年 07月 08日
装丁に惹かれて本を手にすることがあります デジタルにはない、紙と印刷が作り出す造形美。作品を包み彩る温もり。 ページをめくると装填 名久井直子の文字。 谷川俊太郎さんの「あたしとあなた」の装丁で驚かされた人でした。 どうやら穂村さんの本の装丁は昔から手がけているようです。 今回は船と時間をテーマに、表紙の裏表の組み合わせで9パターンの異なるデザインがあるとのこと。 なんて贅沢な。 そんな装丁と、ほむほむLOVEの友人の言葉に誘われ、初ほむほむ。 ついつい書店に並んでいた著者サイン入りの本を購入してしまいました。 私と同世代である歌人が昭和という時代を懐かしい単語をまぶしたユーモラスな言葉ですくい上げています。 そうそう、あったあったと、 まるで小学校時代の絵日記を読むように、 忘れていた記憶の片隅のアルバムが開かれたように、 幼い日のささやかな暮らしの風景が蘇るノスタルジックな短歌集です。 まるで言葉遊びのような擬音や繰り返し。 エッセイのような軽快さ、そしてときに奇妙なざらつき。 あのバスに乗ったらどこに着いたのと訊かれて駅と答える冬の え、そこで終わるの、みたいな。 以下、気になった歌をいくつか。 硝子越しに電話で話すまんまるな毛糸の帽子が頷いている (なんだか可愛らしい情景が浮かびます。) 先生がいずみいずみになっちゃってなんだかわからない新学期 (長男の幼稚園の先生がいずみ先生というきれいな先生だったのを思い出し。) アンヌよ ウルトラセブンの掌の上でモロボシダンの夢をみている (最終回「ウルトラセブンの正体は、あたしたちのダンだったのよ!」今も鮮明に) パンツとは白ブリーフのことだった水道水をごくごく飲んだ (小学校の友人と、修学旅行に小さなパンティを履いてきた女の子がいた話や、真夏の練習中、顔を洗うふりして水飲んで、横っ腹が痛くなった話をしたばかり。) プチトマトを見たことのない僕たちの合唱祭の「翼をください」 (いまだにプチトマトは苦手で、富も名誉も関係ない暮らし 笑)
by noririn_papa
| 2018-07-08 12:31
| 小説・本
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