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2017年 09月 21日
先日、バルセロナに行ってきた友人から、ミロ美術館のカタログをお土産にいただきました。 お土産といっても、バルセロナに行くならぜひ、と私がリクエストしたものなのですが、ちょうど彼が出発する前にテロがあって、あまり自由には動けないのではないかと半ばあきらめていたので、いただいたときにはとても嬉しかったのでした。 私がバルセロナのミロ美術館に行ったのは、かれこれ10年以上も前になります。 そのときは学会関連の仕事で、その関係で開かれたレセプションパーティの会場がミロ美術館でした。 夜、閉館後の美術館を貸し切りにして、関係者だけが自由に見ることができて、中庭では料理が提供されました。 美術館を貸し切ってのパーティとは、なんて素敵な発想だろうと、当時は驚いたものです。 そこで観たミロの絵やオブジェにすっかり魅了されたのでしたが、閉館後だったので、グッズショップが閉まっており、カタログや絵葉書などお土産を買うことができなかったのです。 山の上にあるので、短い日程ではまた出直すこともできず、カタログが欲しいとずっと思っていたのでした。 その理由の一つは、ミロ美術館で観た3枚の究極の抽象画です。 三方の壁に飾られたその3枚の作品は、白いキャンバスに、不確かな曲線がすっと1本、ひび割れのように細く引かれているだけでした。 それが妙に心に残っていて、日本に帰ってからも、折につけいろいろなミロに関する本をめくってみたのですが、その絵に触れているものを見つけることができませんでした。 ネットで検索しても出てこないので、いつしかあれは幻だったのだろうかと不安にもなっていたのです。 嬉しいことにお土産のカタログには各国語版があるそうで、日本語版をいただき、日本語で読むことができました。 ワクワクしながらページをめくると、中ほどにその絵が載っているではないですか! その絵には「独房のための白い背景の絵」というタイトルがついていました。 そして、ミロの言葉として、「自由を克服することは、簡素を克服するということ。つまり、最終的には、絵を描くのには1つの色の1本の線で十分なんだ」 (ちょっと何言ってるか、わかんない・・・サンドウィッチマンふう 笑) ああ、もう一度、行きたいなあ。 そして昼のカタルーニャの眩しい陽射しの中で、ミロ美術館を歩いてみたいと思ったのでした。
by noririn_papa
| 2017-09-21 21:07
| 美術
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