カテゴリ
リンク
読書メーター
読んだ本の感想は主にこちらに掲載することにしました。 以前の記事
最新のコメント
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2016年 07月 26日
昨夜、高円寺で上演中の劇団カムカムミニキーナ(八嶋智人さんが所属・出演しています)「野狂」を観てきました。
「野狂」という文字から、勝手に「野球狂の詩」を想像し、ホラー(だけれど、怖くないらしい)というから、亡霊がいっぱい出てきて墓場で野球でもするのかと、勝手に想像してましたが、全然違いました。。。 「野狂」と呼ばれた伝説の人が歴史上、いるんですね。 前回の「ダイナリー」もそうでしたが、カムカムは日本史のかなりマニアックなところを掘り出してきます。 勉強になるような、ならないような。いや、なりました。 「わたのはら 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ あまの釣り船」 の作者が小野小町の祖父であったことを「野狂」の検索で学びました。 黒く塗られた舞台に、閉じられた障子2枚。 お化け屋敷の雰囲気を醸し出す舞台。 やっぱり怖いのか?という不安な思いの中(怖いの苦手です)、 お芝居が始まったとたん、弾ける、弾ける。 狂気のコマネチおばさん、このハイテンションで続くのか・・・続きます。 かなりうるさい人、という感じですが。。。 でも、対照的に主演?の女の子が可愛い。 そして舞台は話の展開に合わせ・・・ 二重、三重の計算され尽くした障子が開いて閉じて あっちの世界とこっちの世界、人と物語が行き来します。 うまいなあ、このあたりの仕掛け。 同じ舞台を観ているのに、障子の開閉ひとつで回り舞台のように場面が変わる。 これ、舞台に姿を出してない人たちも裏で大立ち回りしてますね。 全力疾走。息切れしない声と体力。そして絶妙の間。 ひとり渋く演じていた八嶋さんも後半、ブレイク。 ホラーどころか、笑わせてくれます。ここらあたりから物語は一気に佳境へ。 話は面白く、長時間も飽きることはありませんが、 ちょっと硬い椅子にお尻が耐えきれず、場内あちこちでモゾモゾと。 あちらとこちらの世界の交錯が収まり、みごと話が丸く収まったかと思いきや まるで閉じた蓋からにじみ出るような余韻。
by noririn_papa
| 2016-07-26 21:04
| 映画・演劇
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||