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2016年 02月 13日
2月11日(木)、娘と横浜で、ひめ風を観てきました。
ひめ風とは、かぐや姫&風のナンバーを唄う、正やんこと伊勢正三さんと南こうせつさんの二人のユニット名です。 娘の言葉を借りれば、「昭和ふぉーく」ですが、これがまた楽しいのです。 相変わらずのこのコンビは、50年の時を越え、高校時代の合唱部部長と部員に戻ります。 50年!二人も金婚式ユニットだねと。 そして何度も聞いた高校時代のお話は、お約束だけれど、思い出話というのはそんなもので、同じ話を繰り返しながら毎度盛り上がるのです。 こうして私たちは年を取って、同じ話を繰り返すのが当たり前になっていくのでしょう。 実は私、二人のコンビはいろいろなライブで何度も観ましたが、ひめ風としては初でした。 今までのライブでよくある二人のワンコーナーが、2時間半に拡大したような、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。 こうせつさんといるときの、やんちゃな正やんの表情が好きなのです。 シャイな後輩が先輩に認められて引っ張り出されて、恥ずかしいような、嬉しいような、そんなふうにも見えます。 仕切らなくてもいいリラックスさと、他の人ならスルーされてしまう、ぼそぼそっとしたシャイな後輩の一言に対する先輩の突っ込み。 「悪いことしてるわけじゃないんだから、はっきり言えよ」 おかげで、いつも言い足りない正やんの言葉が形になっていきます。 珍しく自分の書いた歌詞の男について、あれこれと。 たとえば、なごり雪。 数日前から、別れの予感がわかっていても、好きな女性を強引に引き留めることができない男。 髪を切る、ボタンダウンを着れなくなる、就職するとはそういう時代でした。 彼女を幸せにする、引き留めるために、夢を捨てきれなかった男の心情が、ぽつりぽつりと語られます。 (注:多少、言葉に私の解釈が加わっています) 「動き始めた汽車の窓に顔をつけて」 「窓に顔をつけたら鼻がつぶれて変顔になっちゃうから、近づけて、とすべきだったかなあ」と正やん。 いやあ、やっぱり窓に顔をつけるくらいの勢いというか、未練が、見送る男には欲しいものです。近づけて、じゃ冷静すぎると、一人で頭の中であれこれと考えていたり。。。 こうせつさんは「『なごり雪』の彼女は、なぜ故郷に帰って行くの? もしかして『22才の別れ』と『なごり雪』は同じ二人?」と聞いていましたが、私は以前から『君と歩いた青春』と『なごり雪』が同じ二人じゃないかと思っていました。 まあ、これもどうでもいい独り言。。。 それから二人は、拓郎さんや高田渡さん、小田さんなどなど、当時の他のフォーク仲間についてあれこれと語ったり、歌マネをしたり。 まるで同窓会で他のクラスメートの噂をするかのようです。 そして、正やん。 「20代で、ささやかなこの人生とか、達観しすぎだよね」などと言っていたら、 こうせつさんが「拓郎なんて、私は今日まで生きてみました、だよ」 正やんも「人間なんて、ラララ〜だもんね」と。 家に帰って、テレビを観たら、『報道ステーション』で拓郎さんが、若い頃、達観しすぎた歌詞だったと似たようなことを語っていて、笑ってしまいました。 フォークとは何だったのか、みんなが振り返って、懐かしいというより、検証しているかのような今日この頃。 もしかすると、また若者の生み出すオルタナティブな歌を時代が求めているのかもしれません。 ところで、こうせつさん。 朝ドラにハマっているようで、「ファースト・ピングイン!」だの「正やんの横顔が五代さんに似てる」だの、そんな話と「人生は〜紙飛行機〜♪」の歌を何度口ずさんだことでしょう。 正やんはまったくわからずに困惑気味でしたが。 たしか以前、日比谷野音のときは、こうせつさん「あまちゃん」にはまってたような。。。 何はともあれ、楽しいライブでした。 何より、15歳の娘と一緒に「ささやかなこの人生」をスタンディングで手拍子しながら口ずさむ父の幸せ。
by noririn_papa
| 2016-02-13 17:44
| 伊勢正三
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