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2013年 06月 13日
日曜美術館で原田マハさんが
次回作のテーマにしていると聞いて それならば、と日曜日に見に行ってきました 国立新美術館「貴婦人と一角獣展」 大きな6枚のタピスリー (仏語だそうで英語ではタペストリー)に 描かれた貴婦人と その両側に獅子と一角獣が描かれています。 壁掛けらしく、背景には千花模様と呼ばれる 草花や小動物が一面に描かれ おそらく500年前は色鮮やかだったであろう 赤い色が少しくすんで 長い歴史を物語っていました。 連作を思わせる6枚ですが 飾る部屋の壁の大きさに合わせたらしく大きさはバラバラ。 一角獣と獅子は同じですが 中央に描かれている貴婦人はどうやら違う人物らしく 表情も髪の長さもそれぞれ違っていました。 とくに視覚を表しているとされる座った貴婦人は かなりの年齢にも見えて、少し違和感を感じました。 また、一角獣と獅子は目も大きく描かれ なにやら漫画チックにも見えて愛らしいのですが 肝心の貴婦人は表情に乏しいように感じました。 大きなタピスリーの中で、その表情まで見るには 貴婦人の顔が小さすぎるのかもしれません。 これが絵ではなく、編み込んだものであるとするなら 洋服の陰影まで自然に描き出す職人の腕に驚嘆すべきでしょうか。 現代の技術でコンピュータを駆使したら この精巧な技術ははたして再現できるのでしょうか。 それにしても、この6枚のタピスリーに飾られた部屋は いったいどんな雰囲気だったんでしょう。 どうせならコンピュータグラフィックで 細かい解説を並びたてるより せめてその部屋の雰囲気を想像で再現してほしかったと 遠い中世のフランスに想いをはせたのでした。
by noririn_papa
| 2013-06-13 22:39
| 美術
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Comments(2)
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desire_san at 2013-07-06 08:38
こんにちは。
「貴婦人と一角獣」の興味深い内容のブログ、読ませていただき、大変勉強になりました。 タペストリーは色が褪色したものが多く、きれいでなく今まであまり好きではありませんでしたが、「貴婦人と一角獣」は色がきれいで、中世の作品とは思えない優雅で上品で貴族的な繊細な表現に驚きました。 私も自分なりにこの作品のすばらしさなど感想を書いてみました。 ご一読いただけると嬉しいです。ご意見などコメントやトラックバック頂けると私の勉強にもなり、感謝致します。
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noririn_papa at 2013-07-07 21:42
desire_sanさん。コメントありがとうございます。
いろいろな方からトラックバックのお願いがあり、ぜひと思うのですが、いまひとつやり方がわからず、申しわけありません。 トレイシーシュヴァリエの書いた「貴婦人と一角獣」(白水Uブックス)を読むと、また見る視点が変わりますよ。私は実物を観た後に読んだのですが、なるほどと思うことがけっこうありました。このタピスリーができた時代を鮮やかな物語として描いています。
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