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2010年 04月 25日
「父さんにしては読むのが遅いね」
ようやく佳境に入った「1Q84」Book 3(村上春樹)を 夜、自宅のリビングで読んでいたら 高1の長男にそう言われました。 「私だって忙しいんだよ」 と言いつつも、確かに私にしては 今回はかなりスロースペースでありました。 発売日に予約して買いながら 読み終わるのに、ちょうど一週間かかりました。 遅くなった理由は 発売日の数日前に、慌ててBook 1と2を読み始め その2冊でかなり労力を使ってしまったこと、 それとこのBook 3が、まるでテレビの恋愛ドラマのように 600ページもかけて、延々と二人の出会いを すれ違いでじらしているので それにのっかりたくなかったのです。 そうして、殺人者とそれを追う謎の宗教集団という 「緊迫した状況」のわりには、さほどハラハラドキドキもなく 安心して読んでいられたから、というのもあるでしょう。 それがよいか悪いかは、別として。 ところで、昨年6月、私はこのブログで 「青豆さんのフルネームが気になります」というタイトルで Book 1と2の感想を書きました。 それが功を奏したのかどうか、わかりませんが Book 3でついに青豆さんの名前が明らかになりました。 青豆雅美さん。うん、いい名前です。 全然関係ないですが、ソラマメも今が旬で美味しいです。 内容にふれずに感想を書くのはすごく難しいのですが 私がこの本で裏切られたことは二つありました。 ひとつは、主人公のハッピーエンドを望みつつ やはり殺人者への因果応報というのはあるべきじゃないか という点。たとえそれが月が二つある世界であったにせよ。 もうひとつは、途中まで読んだところで これは究極のプラトニックラブを描いた小説ではないかと 思ってしまったこと。 滑り台の上で二人が手をつなぎ、目を開けたら 二つの月が一つになっていたというような。 見事に最後に裏切られました。 もちろん凡庸な私の理解と期待を裏切るからこそ 世界の村上春樹であるわけですが。
by noririn_papa
| 2010-04-25 19:45
| 小説・本
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