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2009年 06月 06日
ようやく村上春樹さんの「1Q84」を読み終わりました。
ものすごい売れ行きだそうで、私がよく行く大きな書店でも 第1巻は「売り切れ」という貼り紙がしてありました。 最後まで読みましたが、なんだかこれで終わり?というような まだまだ深い謎が解明されていないような その謎は読者が解明すべきなのか、続編があるのか 単に私の理解力が追いついていないのか なんだか月が二つある世界に取り残されてしまったようです。 まず、なぜ「1Q84」、1984年なのでしょうか。 もちろんオーウェルの1984年を意識しているわけですが オーウェルが近未来を描いたのに対し 過去の世界を描いているわけです。 現在の200Q年でも、近未来の20Q0年でもなく 4半世紀前の1Q84年。 それはたぶん、まだパソコンも携帯電話も一般的でない時代、 デジタルの洗礼を受けず、まだ言葉と活字の物語が 別の世界への扉となるような強い影響力を持っていた時代にこそ 存在すべき物語なのでしょう。 それにしても、主人公のひとりの青豆さん。 もうひとりの主人公の心の支えであり愛の対象でありながら 最後まで苗字でしか呼ばれない青豆さん。 あなたの名前が気になります。 村上春樹さんの小説では、ほとんどの場合、登場人物の名前は カタカナだったり、不思議な名前だったり、記号化されているのだけれど 今回は、男性が天吾という名前、女性が青豆という苗字、 そして二人をつなぐ存在かもしれない、ふかえりは苗字と名前の省略形。 そこに意味があるのか、ないのか、わかりませんが 主要な登場人物の中で、最後までフルネームがわからない青豆さん。 その必殺仕事人のような生き方では ふつうの幸せを望むのは難しいのかもしれません。 でも、私を含めた多くの読者が、あなたに感情移入をしすぎてしまい ささやかなハッピーエンドを期待してしまいます。 せめて愛する人の腕の中で、ひとりの女性として名前を呼ばれますように・・・。 ところで、今回の村上さんの小説は 奇妙な比喩を用いた軽妙な会話が少なかったので ストレートに重く感じました。 やれやれ、という、冷めたため息も聞こえなかったですし。
by noririn_papa
| 2009-06-06 22:55
| 小説・本
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Comments(3)
Commented
at 2010-05-12 23:20
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
noririn_papa at 2010-05-15 18:46
コメントありがとうございます。
Book3の感想?も書いてみました。 http://yhosdiary.exblog.jp/13206207/
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Commented
by
と
at 2011-04-04 03:50
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青豆さん体は人間だから元々の(魂?)は、どこの星からきたんですか
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