カテゴリ
リンク
読書メーター
読んだ本の感想は主にこちらに掲載することにしました。 以前の記事
最新のコメント
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2009年 01月 18日
「心の病は脳の傷」
(著:田辺 功、話す人:松澤大樹、発行:西村書店) という本を読みました。 著者の田辺氏は、元朝日新聞科学部の記者で 今はフリーの医学ジャーナリストです。 以前、著者が「お医者さんも知らない治療法教えます」という 本の中で紹介した、うつ病・統合失調症の新しい治療について さらに突っ込んで書かれたものです。 その治療法を提唱する松澤先生は東北大学名誉教授で 放射線画像診断の専門医であり、精神科医ではありません。 松澤先生は、統合失調症もうつ病も認知症も 脳の中の扁桃体という場所に傷があることが原因であることを 画像診断で発見されたそうです。 田辺氏の言葉を借りれば、今まで精神科の診断は 患者さんの訴え(言葉)を中心とした文学であったが この画像診断によって(客観的な)科学になったということです。 治療法は、この脳の傷(小さな穴)を塞ぐことです。 かつては脳神経細胞は再生しないといわれていましたが 今は増殖・再生することがわかっています。 この傷を修復するための、脳細胞の再生を促すために セロトニンを増やすバナナ、大豆、赤身の魚を食べること、 細胞膜の成分になる牛肉、豚肉も食べること、 セロトニンを合成する太陽光線を浴びて運動すること、 などが掲げられています。 薬物療法としては、うつ病と統合失調症を同じ病気と考え 両者の薬をバランスよく併用しながら (ドーパミンを抑えセロトニンを増やす) 改善度を見て減らしていくそうです。 (これは本来、併用を前提としていない薬なので 相互作用などの問題があり、医師の観察と判断が必要です) ざっと内容を紹介しましたが、医学界では定説にはなっていないそうです。 まだまだ新しい考え方で 何せ「お医者さんも知らない治療法」として紹介されているのですから。 しかし、本書では実際に治療効果が得られた患者さんの声も 紹介されています。 私も、精神疾患は脳の一部の伝達障害、器質障害であり 心の持ちようとかいった問題ではないのではないかと思っています。 そういう意味で、脳の中の「心の情報」を司っている扁桃体に 傷(小さな穴)があり、それを治療すればよいというのは とても理解しやすい考え方です。 もちろん、物事はすべてそう単純ではないでしょうが。 松澤先生のホームページアドレスが最後に書かれていたので 拝見してみましたが、ちょっと素人にはわかりにくいものでした。 http://www2.ocn.ne.jp/~taijudr/
by noririn_papa
| 2009-01-18 22:05
| 医療・健康
|
Comments(2)
![]()
この松沢という医者、まともな処方箋の書き方も知らないんですけど。その上保険医でもないし。精神病一元論は、古くからある考えだし。
まあ、引っかからないように。
Like
|
ファン申請 |
||