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2015年 11月 21日
久しぶりに演劇を観ました。
昨年の三谷さんの「ジギルとハイド」以来です。 こういう小劇場のものだと 5年ほど前のポかリン記憶舎以来でしょうか。 カムカムミニキーナ25周年記念公演 「>ダイナリィ〜大稲荷・きつね色になるまで入魂〜」 私自身は、初カムカムミニキーナです。 この劇団は、今回も作・演出の松村武さんや 現在テレビドラマなどで活躍中の 八嶋智人さんたちが 大学時代に作った劇団だそうです。 明神さんのポかリンが静的異質空間だとすると 松村さんのカムカムは動的混沌空間と言ったところでしょうか。 とにかくスピーディで面白いのです。 そして熱いのです。 もちろん室温ではなく彼らの演劇を愛する熱です。 あっという間の2時間余りでした。 そして、ストーリーは、無茶苦茶なようで ちゃんとスジのある物語になっていました。 一人の記憶を失った少女と残された日記の謎を、 とある演劇集団が、演劇という手法でひも解いていくうちに、 劇と現実、現在と過去が交錯していく 「葛の葉伝説」をベースにしたお話です。 そこに表現の自由を取り締まる権力を絡めて、 演劇の持つ意味、その魅力と可能性、 現代社会への批判まで追求しているようにも思えます。 一方で、 日記(ダイアリィ)、>記号(大なりぃ)、キツネ(大稲荷) という単なる駄洒落から思いついた物語であるような 楽しいバカバカしさも感じられます。 ふと思ったのは、葛の葉伝説の安倍保名。 あの暴力的狂気を引き継いだ末裔こそ、 この日本をカオスへと導きつつある安倍しんぞう、 だったりして。。。 いずれにしても、三方向から観客に囲まれた、 何もない四角い舞台で 人の動き(人間廻り舞台?)とチープな小道具だけで、 時代を越えた現実世界と芝居を演じ分ける 緻密な構成はさすがです。 後ろを向いた役者のセリフもきちんと聞こえるという 当たり前だけれど、凄い声量、 めまぐるしくも統一された動き。 そして軽妙なセリフと駄洒落による笑い。 たっぷり楽しませていただきました。 いつも新しいことに挑戦している演劇集団とのことなので 次回の公演も楽しみです。
by noririn_papa
| 2015-11-21 21:31
| 映画・演劇
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