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2015年 10月 03日
東京都美術館で開催されている「モネ展」に行ってきました。
今回のモネは、マルモッタン・モネ美術館所蔵の作品だそうで、モネの息子ミシェルが寄贈した、モネのプライベート・コレクションが中心とのことです。 いろいろ事情はあるのでしょうが、展覧会開催期間の前半と後半で、目玉の2作品を入れ替えるという、両方観たけりゃ二度来なさいというのは、ちょっと何だか、という感じです。 後半も行くかどうかはともかく、今回、「印象派」という言葉ができるきっかけになったともいわれる有名な「印象・日の出」を観に行きました。 そこだけが特別展示という感じで、前方は歩きながら観る人、後方は止まって観る人というように、柵が設けられて、まるでパンダでも見るように、係員が誘導していました。 で、「印象」を観た“印象”ですが、私には、まるでバックライトのデジタル画面のように、全体が光って見えました。薄暗い部屋でガラス面で保護された絵に、スポットライトを当てているからなのか、絵自体が本当にまばゆい光を放っているのか、わかりません。 でも、個人的には違和感を覚えました。 一番興味深かったのは、最初の「家族の肖像」の部屋。 最初の妻であるカミーユとの出逢いの頃を描いた作品「トゥルーヴィルの海辺にて」。 そのカミーユの息子であるジャンとミシェルの幼き頃の肖像画。 そして義理娘ブランシェの二作品。モネの二番目の妻アリスの連れ子6人の一人で、やがてジャンと結婚し、アリスもジャンも亡くなった後、晩年のモネとともに過ごし、モネの死後もジヴェルニーの庭を守り続けた女性。原田マハさんの「ジヴェルニーの食卓」の主人公です。なんて父譲りの暖かな風景。 今回、私の好きな、わかりやすい?印象派的風景画、オルセー美術館などに展示されているような絵画は少なく(つまりは売れたものよりモネが手元に残した作品群が多い?)、メインは睡蓮以降の作品です。 実は私の好きなのは、せいぜい「睡蓮」の初期までで、その後の心の目で描いたような力強い作品はあまり好みではないので、最後のほうはさらっと観ました。 長生きをしたゆえに、大家族を次々と見送ってしまった寂しさ、視力を失ってなお描き続けた執念、天才が最後まで極めようとしていたもの、いろいろ込められた思いはあるのでしょうけれど。 ここで、モネの家族についておさらい。 1840年に生まれたモネは、25歳の頃、カミーユと知り合う。 1867年、27歳で長男ジャン誕生。 1870年にカミーユと結婚。モネ30歳、カミーユ23歳。 1878年次男ミシェル誕生。しかし出産後体調を崩したカミーユは1年後に死去(享年32歳)。 その頃から、オシュデ一家(エルネスト、妻アリス、娘4人マルト、ブランシェ、シュザンヌ、ジェルメール、息子2人ジャック、ジャン-ピエール)とともに過ごす。 1892年、エルネストの死後、アリスとモネが再婚。モネ52歳。 1897年、ブランシェ(アリスの次女)32歳とジャン(モネの長男)30歳、結婚。 1911年、アリス死去。1914年、ジャン死去。 1926年、モネ死去。 1947年、ブランシェ死去。 1966年、ミシェル死去(モネの次男)。 で、もう一度、地下1階に戻って最初から。 (エスカレーターで地下1階から2階まで昇っていく順路は、後戻りできないので、私はエレベーターで地下1階に戻りました。最後にショップを出て出口に戻ったら、また入口付近に戻れるようになっていました)
by noririn_papa
| 2015-10-03 18:52
| 美術
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Comments(2)
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desire_san at 2015-11-27 08:17
こんにちは。
私もマルモッタン・モネ美術館所蔵品のモネ展を見てきましたので、興味を持って読ませていただき、いろいろ勉強になりました。私は前半と後半と2度モネ展に行って、こんにちは。 私もマルモッタン・モネ美術館所蔵品のモネ展を見てきましたので、興味を持って読ませていただき、いろいろ勉強になりました。若き日のモネから、晩年の作品までモネの絵画の全体像が見られて良かったと思いました。 私もブログでモネ展を印象派画家モネと前衛画家モネの両方の観点で整理してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただける感謝致します。
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noririn_papa at 2015-11-28 14:05
desire_sanさん。コメントとトラックバック、ありがとうございます。desire_sanさんの美術に関するブログは楽しみに拝見しています。
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