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2012年 12月 23日
最近は「読書メーター」に読んだ本の感想を書いているので
あまり自分のブログには書いていないのですが いくつかはこちらにも残しておきたいので 最近読んだ本の中から、印象に残ったものをいくつかまとめて。 「和菓子のアン」 坂本司 特技も美貌もなく、あるのは食欲と体重と健康という ちょっぴり太めの女の子がデパ地下の和菓子屋さんで働く コメディタッチの小説です。 思わず友人の○○ちゃんの顔が浮かんで・・・ などとは絶対言えませんが・・・ ○○ちゃん、この本おすすめです。 このところ、古本屋さんだの珈琲店だの お店を舞台にお客さんの日常の謎を推理する安楽椅子探偵ふうの うんちく&ちょい謎バージョン小説が多いように感じますが 最近の流行りなのでしょうか。 ただこの小説に関しては、和菓子でいえば ミステリーはほんの上生菓子の一部で 庶民的なお菓子の大福のようなキャラクターのつぶやきと デパ地下店舗の裏話などがとても美味しいのでした。 「女信長」 佐藤賢一 信長の常識破りな行動も、新しもの好きなところも 女性だったからという発想は 設定としてすごく面白いと思います。 ただし、男であろうと女であろうと やはり信長には個人的に颯爽としてほしいものであるゆえ 女の知恵と度胸で走り抜いてほしかったのですが 女の身体を武器に使ったり、恋をしたり、くよくよ悩んだり、 というのはリアルすぎて嫌でした。 来春にはドラマ化されるそうなので 信長好きの小6のわが娘を喜ばせるような テレビ向きのカッコいい信長の話にしてほしいものです。 「ガリレオ7、8」 東野圭吾 もう本を読んでいるのか、ドラマを想像しているのか。 福山さんほかお馴染みのメンバーが頭に浮かんでしまいます。 そうすると、内海刑事の活躍と絡みが少ないものが多く もしまたテレビドラマ化したら、柴咲さんは出てくれるかしらんと どうでもいいことを心配してしまいます。 あまりガリレオらしい話でなかったり 湯川さんの介入が不自然だったり 知人に殺人を頼むような安直な事件だったりとか いろいろケチをつけてはみるものの 発売日に買ってしまう時点で私の負けです。 「悪の教典」 貴志祐介 映画化された話題作とはいえ 大量殺戮的な小説は好みではないのですが AEDが重要な場面で使われているので 興味があって購読しました。 この本が書かれたのが4年前で その時点ですでに舞台の学校にAEDが設置され 生徒が使えるような教育がなされている記載がある点では かなり著者の意識が高いように思われます。 内容としては、上下巻という長編のわりに読みやすいものでした。 ただ、前半の周到さ、丁寧さに比べ、クライマックスは短絡的で 前半の描写と登場人物がリンクしていないように思えました。 「まずいスープ」 戌井 昭人 非日常も継続すれば日常となり 奇妙な暮らしも淡々と過ごせばごく普通に思えてきて 気だるいリアリティが心地よい小説です。 解説でえのきだ氏が色川武大氏の影響に言及しようとして 残念ながら(意図的に?)紙面がつきていましたが たしかに通じる世界観がありました。
by noririn_papa
| 2012-12-23 14:33
| 小説・本
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