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2012年 06月 10日
神奈川県のボランティアの人と出会い
ボランティアバス(略してボラバスというらしい)に誘われ いつか被災地へ、という思いもあったので 軽い気持ちでボランティアに参加表明しました。 ところが、ふたを開けてみると 金曜の夜行バスで出発、 土曜一日農作業、 その日の夜行バスで日曜の朝帰りという 週末弾丸往復夜行バスの強行スケジュール。 で、準備するものは、 防塵ゴーグル、防塵マスク、 作業用革手袋に 踏み抜き防止中敷入りの長靴と そんなもの何一つ持っていません。 前日、慌ててホームセンターに 買い出しに行く始末。 ついでに汚れてもいい服をあれこれ探すより Gパンより安いつなぎの作業着も 買ってしまいました。 気分は高揚しつつも 体力のない自分が一番役に立たない力仕事を しに行くのではないかと、少々不安な出発前でした。 一晩、バスに揺られて現地到着。 そこは気仙沼の小泉地区という小さな街でした。 海から街に向かって破壊された鉄橋や ひしゃげたガードレールなど まだまだ巨大な津波の爪痕が残されていました。 山に向かって広がる雑草の生い茂る大地には まるで数百年前に栄えた小さな街の遺跡かのように 土台だけが残された住居の跡が続いていました。 ほんの一年前、 ここにどのような家々が建っていたのか どのような暮らしをしていたのか 想像すべくもないのですが そこに住んでいた人の気持ちは いかばかりかと思います。 「津波には堪えたんだけれど、 松が飛んできた」 そんな話を聞きました。 防風林の松を押し流して家を壊すほどの津波。 あらためて自然の驚異を感じました。 一方で、海の塩で漬かった大地にも雑草が生い茂り 植物の強さと大地の再生力を感じました。 塩で漬かった田んぼはもとに戻すのが大変なので 畑にして、やせた土地でも育つトマトを育てるそうです。 カゴメが苗を提供し、トマトが収穫できるようになったら 契約農家としてくれるとのこと。 「いっぱいのトマトと水仙の街にしたい」 街の人の夢は広がっています。 でも、まだそこには小石だらけの土地があるだけです。 ボランティアの仲間と一緒に一列に並び 忍者熊手を片手に土を掘り、小石を除いていきます。 広大な土地のほんの一部のわずかな土地ですが しゃがみながら足下の小石を拾う作業は ほとんど進みません。 ここがやがていつか トマトでいっぱいになる日がくるのでしょうか。 1年以上も過ぎてから 被災地に行くことなど 遅きに失すると思っていましたが 復興・再生は まだ始まったばかりでした。 そして何よりよかったのは ほんの少しですが 街の人と夢を共有できたことです。 被災地の街の数だけ夢があります。 メディアはそうしたことも全国に伝えてほしいし 私たちも伝えていくべきだと思います。 それが何より日本を元気にするのではないかと。 日曜の朝帰り。 意外と元気な自分に驚いています。 あ、この歳になると、疲れと筋肉痛は数日後でしたね。。。
by noririn_papa
| 2012-06-10 13:16
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