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2011年 02月 12日
「純平、考え直せ」(光文社)を書店で見て購入。
これが私の初・奥田英朗でした。 チンピラの純平が組長から鉄砲玉に指名され 相手の組幹部を狙撃するまでの数日間に出会う さまざまな人との交流を描いたものです。 読みやすく、わくわくする展開で、一気に読みました。 ただ、読み終わったあとに少し物足りなさを感じたのは せっかくネットを通じて主人公を見守る人々という 登場人物の視点とも読者の視点とも違う視点を用意しながら それがうまく物語に絡んでいないような気がしたのです。 それと、やはりこの結末には物足りなさが残ります。 (もしや、いつか続編あり?) ただ、何かを感じる著者だったので 代表作を読んでみることにしました。 最近、テレビドラマ化されたDr伊良部シリーズ。 こんな大人の漫画みたいな小説があることを 今までまったく知りませんでした。 直木賞をとったとき、本を手に取った記憶はあるのですが。 「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「町長選挙」 もっと面白いタイトルをつけてもよさそうな・・・。 「イン・ザ・ブランコ」は面白いながらも ストーリーがワンパターンの気がしましたが 「空中ブランコ」は話に深みが出て面白く読めました。 「町長選挙」はやや悪のりしすぎか。 主人公Dr伊良部の破壊的なキャラが際立っています。 このめちゃくちゃなキャラと翻弄される常識人は かつての「がきデカ」の世界に近いかも。 そういう意味で、ちっとも破壊的に見えないTVドラマは この原作の面白さがまったく伝わってきません。 やっぱり主役はかなり異形のタレントを持ってこないと。 シュールになりません。 その後、奥田作品の「マドンナ」も読んでみたのですが これは少しも共感できず、挫折。 登場人物があまりに典型的すぎるような。 また少し時間をおいてから 奥田さんの長編にも挑戦してみるつもりです。
by noririn_papa
| 2011-02-12 13:11
| 小説・本
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