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2010年 01月 12日
少し古い話で恐縮ですが
昨年末に終わってしまったドラマ「JIN-仁-」は とても面白いストーリーでした。 実はすぐに感想を書こうと思いつつ ドラマの出だしが原作の設定とかなり違っていたので 様子を見ているうちに すっかり引きずりこまれてしまいました。 知らない人のために簡単にストーリーを紹介すれば 現代の脳外科医が江戸末期にタイムスリップしてしまい 坂本龍馬や勝海舟など幕末に活躍した人たちと交わりつつ 目の前の病気や怪我で倒れた人たちを 現代の医療装置や薬なしに、当時あるものを利用して 治療していく話です。 このドラマの面白さは、役者さんたちの上手な演技 (とくに龍馬役の内野聖陽さんは秀逸)にもよりますが 何より、便利な検査・治療機器に頼りすぎている現代医療、 そして病気は医者が治してくれると思いこんでる現代人に対する 強力なアンチテーゼが含まれているところにあると思います。 当時は、重篤な怪我や感染症に対して ほとんど治療法はなく、医学は無力でした。 患者側もまた、それを当然のこととして受けとめていました。 現代でも医学ではどうすることもできない疾患は まだまだたくさんありますが 治すことのできる疾患も少しずつ増えてきました。 しかし、私たちは治る確率が高くなると、治ることが当たり前となり 治せない責任を医療に求めるようになってきたのです。 今、外科医が減っています。 どんなに手術手技が上達しても、少ない収入。 待ったなしの患者さんと減少する医療従事者の中で ますます過酷になる労働条件。 そして、これらを支える唯一の 医師の「患者を助ける」という尊い精神までが 治してもらって当然という患者意識の変化と高い訴訟リスクとなって 崩壊しようとしています。 このままでは、手術が受けられなくなる日が来るかもしれません。 考えてみませんか。 「日本から外科医がいなくなることを憂い行動する会」
by noririn_papa
| 2010-01-12 22:33
| 医療・健康
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